\ はじめての方はこちらから /

その商品に愛はあるのか?

友人から『ある商品』をすすめられた。

「すごくいいものだし、話を聞いてもし気に入らないなら断ってもらってもかまわない」

私はいつにない友人の真剣さに少し興味を持ち、質問をしてみた。

「その商品っていったいどんなものなの?」

しかし友人は『すごくいいものだから』という割に、その素朴な疑問に明確な答えを出してくれることはなかった。

ただ話を聞いてくれるだけでいい。あなたの時間をくれないか、と。

働く主婦は忙しい。

よくわからない商品の話を聞くための二時間で、私がどれだけの仕事ができるだろうか。

しかも友人の『上司』という人物も同席したいという。

この時点でわたしはピンときた。

あぁ、MLM(ネットワークビジネス)をはじめたんだな、と。

何とも言えないやるせない気持ちが胸にこみあげてくる。

普段はわがままを押し付けたりする人じゃないのに、友人はそんなこともわからないくらいに切羽詰まっていた。

わたしは友人に問いたかった。

「その商品に愛はあるの?」

仕事としてやるのならば『利益』を出すのはあたりまえだし、苦手なことや気の乗らないことも必要ならばやらなければならない。

利益を生み出すために、みんな試行錯誤する。

だから自分の売っているものを信じ、一番のファンでいることが大前提ではないだろうか。

その想いが人の感情を動かし、利益を生み出していくのだと思う。

そして喜んでくださるお客さまへの愛。

信じた道を進む自分に対する愛。

商売って愛でできているんじゃないかな。

残念ながら友人の言葉からそれらを感じることはできなかった。

失ったものを取り戻すため。それが彼女の原動力だった。

そんな話をしたら、友人は涙を流した。
わかってるんだよね。もうひとりではどうにもできないんだよね。

まずあなたがその商品を本当に好きになってみて。

そして覚えておいてほしい。

その商品がなくても、あなたのことを愛してくれる人が必ずいるということを。